ドローンが良くわからんが動かない!
そんな場合に故障個所を特定するための手順を紹介します。
モーター、VTXに関しては別コラムにてまとめてますのでそちらもご確認ください。
まず診断を始める前に必ず守る事項として
・プロペラは必ず取り外すこと!!
作業中不意にモーターが回転し大怪我をする恐れがあります。
修理の際は必ずプロペラを外した状態で行うよう心がけてください。
また現状の機体状態についても把握してください。
・煙を吹いた、大きくクラッシュした、以上発熱がある、焦げ臭い
などの症状がある場合は、そのまま電源を投入すると火災の原因となりえます。
周りに燃え移るものがないなど十分な安全対策をしてからスモークストッパーを使用してから通電確認を行ましょう。
・VTX、受信機などアンテナ接続製品は必ずアンテナを接続して通電させる
かなり忘れすい故障原因です。壊れていなかったはずのパーツを破損させてしまう原因となるため徹底するよう心がけてください。
・高温となるVTX(特にデジタルVTX)はファンなどを使用して冷却しつつ作業する
飛行時は自身が受ける風により温度上昇が抑えられますが、診断時はみるみる高温となり自身の熱で破損してしまう恐れがあります。必ず冷却ファンを要しましょう。
いざ、作業開始!!
1.まずは目視確認
基盤やはんだ接続部の状態をよく観察してみてください。
・チップにひび割れや膨れ、焦げた後などがないか
・はんだのショートは起きていないか
・コネクタの抜けやピンが曲がっていないか
・各種ケーブルに損傷がないか
・導通性のあるごみ(金属片やはんだの小さな玉ころ、作業時のワイヤーかす等)が基板上に残っていないか
・草汁や泥など導電性を妨げるもので汚損されていないか
・モーターねじが長すぎてコイルに接触していないか
・+-の配線に間違いはないか
・信号線の取付場所は間違っていないか(RX/TX等)
基盤の表面、裏面を拡大鏡などを使ってしっかりと確認しましょう。
外観上に問題がなかった場合は次のステップに進みます。
2.スモークストッパー使用しての通電チェック後、バッテリーを取り外しFCにUSB接続
スモークストッパーを使用してショートが発生していないことを確認ができたらまずはFCが故障していないか確認します。
USB接続時に通常通りLEDが点灯し、betaflightを認識し設定画面に入っていける場合は第一段階クリアです。
USBを取り外し今度はスモークストッパーを使わずにバッテリーを接続してみてください。
そこでFCのLEDが通常通り点灯しない場合は以下の故障が考えられます。
・ESC→FCへの入力不良
スタックタイプはハーネス、コネクタ交換で改善する可能性があります。
・FCへの電源入力不良
・レギュレーター、BECの故障
・ESC→FC配線の接続配列ミス
メーカー違いのFC/ESCを使用している場合はコネクタ形状が一緒であっても接続順が異なる場合があります。それぞれのダイアグラムを良く確認しましょう。
・+-逆接続による回路破損
USB接続が認識しない場合…
・USBケーブルがデータ転送に対応していない
充電専用ケーブルの可能性があります、他のケーブルを試してください。
・USBコネクタ破損
・FCのレギュレーター破損
・MCU破損
・FCファームウェアデータ破損やVCPポート不良
DFUモードでファームを書き直すことで改善する可能性があります。
・PC側のドライバー問題やbetaflight自体のバグ
バッテリーを接続した状態でマルチメーターを使用し各部の電圧を測定します。
V BAT…実数値から乖離がある場合、端子やESC基盤の損傷の可能性有
5Vパッド等各V…実数値から乖離がある場合、BEC/MCU/レギュレーター等破損の疑い有。※ショートが発生していない前提
マルチメーターの使用方法については取扱説明書やyoutube等を参考にしてください。
またバッテリー接続時の起動音も重要な手がかりです。
通常バッテリーを接続すると
『テレテレッテレー♪……テッテ♪』 ※メロディーパターンは様々有
といった具合に前半後半に分けて音が鳴ります。
前半の音はESC側の起動確認音、後半はFCとの接続成功音です。
音が完全にならない場合、ESCへの給電不良やESC故障、モーター断線などが考えられます。
この起動音はモーターから発信されています。
後半の音が鳴らない場合は、FCとの接続がうまくいっていない何らかの原因があります。
信号線の断線、ESCプロトコルの選択ミスがないか確認しましょう。
