モーターが壊れたから新品に替えたのになぜか回らない…
全部新品にしたのに一か所だけ回転が遅い…
などなど、モーターにまつわるトラブルは初心者あるあるの修理登竜門です。
まずは別コラムの『ESCとは?モーターを制御する仕組み』を読んで構造を理解した上で修理に臨むとスムーズです。
修理の際は必ずプロペラを外した状態で作業しましょう!
よくあるモーターが1カ所回らないトラブルの一番簡単な解決方法は
『モーターとESCを入れ替えてみる』ことです。
回らないモーターが接続されている箇所をM1とする
1.M1からモーターを取り外し正常に回るその他のモーターと場所を入れ替える
接続がコネクタタイプはとてもカンタンです、回らないモーターをどこでもいいので他のモーターがついている場所と入れ替えて接続してください。入替先モーター接続箇所をM2とします
2.betaflightのモータータブからM1とM2の回転テストを行う
安全確認のチェックを入れて低出力で回転させてみてください。
このとき、モーターが故障している場合はM2を回転テストした場合に回りません。正常なモーターの移動先であるM1は問題なく回転します。
もし、入替先のM2でモーターが正常に回転し、正常だったはずのM2モーターをM1に移動させた際に回転しない場合はESCの故障であることがわかります。
このように『モーターが回転しない原因はモーターかESCか2通りのパターンがある』ということが非常に重要です。
またまれに接続入替後どちらも動く場合がありますが、これははんだ不良やコネクタ接触不良によるものです。
モーターの故障トラブル内容としては
・3本のモーター線のうちいずれかが断線
・エナメル線とリード線の接合部分の断線
・巻線の層間短絡
・巻線/ステーター/ベルの接触
・ベアリング破損
・ベル変形
・シャフト曲がり
・磁石の割れ、剥がれ
・モーターねじが長すぎてコイルに接触
・異物の混入
・砂鉄の付着
などですが、基本的にモーターは非常に小さくデリケートなパーツのため、上記症状が確認できる場合新品への交換が望ましいです。
ESCの故障であることが判断できた場合、ファームの不良であれば治る可能性があります。
ESCを設定するためのソフト、『ESC configurator』を使用します。
・BLHeli-S
・Bluejay
・AM32
といった幅広いファームウェアに対応しているため現状最も良く使用されている設定ソフトです。
主な機能として
・ESC設定の読み出しと書き込み
・モーター回転方向の変更
・起動パワーの調整
・PWM周波数の変更
・モータータイミングの変更
・ファームの書き込み
・起動音やビーコンの設定
などがあります。
ESCの設定変更にはUSB接続の給電のみでは足りないため、バッテリーを接続した状態で行うことが必要です。
他にもモーター由来の以下の症状が発生した場合にはESC Configuratorを使用して改善できる場合があります。
・モーターがガクガク、ブルブル振動するだけで回転しない
・指で軽く回してあげると正常に回転し始める
・1セル機や高回転モーターでバッテリー電圧降下時に始動に失敗する
→Startup Powerの調整
・ギュっといった嫌な音がしてモーターが止まる
・急激にスロットルを上げるとモーターが止まる
・始動時に引っ掛かり感を感じる
・高回転モーターだけうまく回転しない
→motor Timingの調整
・高負荷時に異音がする
・モーターが一瞬回って止まる
・激しいスロットル操作時に失速しがち
→Demag Compensarionの調整
・低回転時のガクガク
・1セル機などで電圧低下時にモーターが回らない
・ファームウェア変更時に動かなくなった
→PWM周波数の調整
ESCの故障はかなり痛い出費になるので正しい知識と設定で機体に負担のないビルドを心がけましょう!
機体トラブルが解決しない場合は故障診断も店頭で受け付けておりますのでお気軽にご相談ください!
