FPVドローンデビューに必要なもの一覧
FPVドローンを始めるときは、機体だけを購入しても飛ばせません。
基本的には、次の機材と準備が必要です。
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必要なもの |
役割 |
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無線資格・無線局免許 |
FPV映像送信機を国内で適法に使用するため |
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プロポ |
機体を操縦する送信機 |
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FPVゴーグル |
機体のカメラ映像を見るための機器 |
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FPVドローン本体 |
初心者には65mmクラスの室内機がおすすめ |
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バッテリー |
機体を動かす電源 |
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充電器 |
バッテリーを安全に充電するため |
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PD対応電源・ケーブル |
USB PD入力式充電器へ電力を供給するため |
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予備プロペラ・工具 |
衝突や消耗に備えるため |
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シミュレーター |
実機を壊さず操縦を練習するため |
ただし、使用する周波数、映像方式、個人利用か業務利用かによって必要な資格や手続きが変わります。
最初に資格と無線局について確認しておきましょう。
1.FPVドローンに必要な資格
個人の趣味で5.8GHz帯を使用する場合
一般的なアナログ5.8GHz VTXを個人が趣味・研究目的のアマチュア業務として使用する場合は、原則として次の2つが必要です。
「アマチュア無線4級に合格しただけ」では、すぐにVTXの電源を入れられるわけではありません。
無線従事者免許証を取得した後、使用するVTXについて無線局の開局申請を行い、無線局免許を受けてから運用します。
第四級アマチュア無線技士は、全国のテストセンターで受験できるCBT方式の国家試験が年間を通じて実施されています。
資格と開局は別の手続きです!
初心者が混同しやすいのが、「資格」と「無線局免許」の違いです。
自動車に例えると、無線従事者免許が運転免許証、無線局免許が車両の登録に近い関係です。
どちらか一方だけでは、免許が必要なVTXを適法に運用できません。
業務で使用する場合
商品の撮影、企業PR、点検、撮影業務など、金銭の発生する仕事としてFPV映像伝送を行う場合は、アマチュア無線局を使用できません。
アマチュア無線は金銭上の利益を目的としない個人的な無線技術への興味に基づく業務に限られるためです。
業務用として5.7GHz帯の映像伝送設備を運用する場合は、一般に次の準備が必要になります。
第三級陸上特殊無線技士もCBT方式で受験できます。
なお、「3陸特を取得すれば、海外製VTXを自由に業務利用できる」という意味ではありません。
資格は操作者に関する要件であり、無線局免許や使用設備の要件は別に確認する必要があります。
業務運用には技適付VTXの使用が不可欠!
FPVドローンを扱う上でよく耳にする『技適』ですが、正確には『技術基準適合証明』と呼びます。
かんたんに表すと技適マークはその無線設備が日本の技術基準に適合していることを示すものです。
ただし、技適マークの有無だけで運用可否を判断することはできません。
確認が必要なのは次の点です。
特にデジタルシステムを採用しているDJI、Walksnail、HDZeroなどは、「国内で販売されている」「日本向けゴーグルに映像が映る」という理由だけで、合法に国内使用できるとは限りません。
必ず技適が取得されていることが合法運用の条件となります。
2.個人・趣味用VTXの資格取得から開局まで
一般的なアナログ5.8GHz VTXを、個人の趣味としてアマチュア無線局で使用する場合の流れです。
ステップ1:使用目的を決める
まず、趣味として飛ばすのか、仕事で使用するのかを決めます。
撮影した動画を後からSNSへ掲載することだけで直ちに業務運用になるとは限りませんが、依頼を受けた撮影、企業PR、点検などに使う場合は、アマチュア無線ではなく業務用として確認してください。
ステップ2:第四級アマチュア無線技士を受験する
日本無線協会の案内からCBT試験へ申し込みます。
試験では主に「無線工学」と「法規」が出題されます。
公式サイトでは例題と解答も公開されているため、初めて無線を学ぶ方は先に内容を確認すると安心です。
ステップ3:無線従事者免許証を申請する
国家試験への合格と、免許証の交付は別です。合格後に無線従事者免許証の申請を行います。
免許証が届く前に開局申請を進められる場合もありますが、入力する資格や免許証番号を間違えないよう、初心者には免許証到着後の手続きをおすすめします。
ステップ4:使用するVTXを決める
開局申請では、実際に使用するVTXを特定する必要があります。先に申請して、後から自由にVTXを選ぶ手続きではありません。
購入時には次の資料が入手できるか確認しましょう。
「系統図付き」「開局申請対応」などと案内されているVTXを選ぶと、初心者でも手続きを進めやすくなります。
Cave RTAで販売しているVTXは解析済ですので、お買い物時に系統図を無料でお渡しすることが可能です。
※デジタル製品は技適未取得品は違法となるため解析をおこなっていません。
ステップ5:保証を申し込む
技適表示のないアマチュア無線設備を開局申請する場合は、一般的にJARDなどの保証機関を利用します。
JARDのFPVドローン向け案内では、新規開局時に必要なものとして、申請書、保証願書、送信機系統図、二次業務の周波数使用に関する確認書などが案内されています。
書面申請と電子申請では手順や必要書類の送り方が異なります。
JARDの最新案内に従ってください。
ステップ6:総務省へ開局申請する
保証手続きと併せて、管轄の総合通信局へアマチュア無線局の開局申請を行います。
審査中に内容確認や補正の連絡が来た場合は、指定された箇所を修正します。
VTXの型番や系統図の内容が一致していないと手続きが止まる可能性があるため、購入時の資料は保管してください。
ステップ7:無線局免許を確認してから電波を出す
申請を提出した時点では、まだ運用を開始できません。無線局免許を受け、許可された内容を確認してからVTXを使用します。
VTXを追加または交換するときは、無線局の変更申請・届出や追加保証が必要になる場合があります。
新しいVTXを購入しただけで、自動的に既存免許の対象になるわけではありません。
3.プロポの選び方
プロポとは、FPVドローンを操縦するための送信機です。
価格だけでなく、搭載されている通信方式、スティックの操作感、サイズ、バッテリー方式、画面、スイッチ数などに違いがあります。
価格帯による主な違い
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価格帯の目安 |
主な特徴 |
適している人 |
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2万円前後 |
小型、必要最低限のスイッチ、持ち運びやすい |
まず始めたい人、手が小さい人 |
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2万~4万円前後 |
操作性、液晶、スイッチ数、拡張性のバランスがよい |
長く使える1台が欲しい人 |
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4万円以上 |
高品質ジンバル、大型カラー画面、調整機能が豊富 |
操作感や耐久性、高性能品を重視する人 |
高価なプロポに替えたから機体が速くなるわけではありません。
主な違いは、スティックの滑らかさ、握りやすさ、設定のしやすさ、スイッチ数、画面の見やすさなどです。
Cave RTAでは実際にプロポを手に取って比較することができるため、操作感の確認ができちゃいます。
電波型式ではなく「通信プロトコル」を確認する
商品選びでは「電波型式」と表現されることもありますが、初心者が特に確認すべきなのはプロポと受信機の通信方式です。
代表的なものには次があります。
ELRS 2.4GHz
現在のFPV機で広く採用されている通信方式です。
設定を覚えるまでがやや難解ですが、現行モデルのほとんどがELRS仕様となっているため現状ほぼ一択となっています。
FrSky・Futaba・その他
ドローンに限らず幅広いラジコン分野で従来から使用されている通信方式です。
同じメーカー名が書かれていても、プロトコルや世代が違えばバインドできないことがあります。
大事なことは「2.4GHzだから接続できる」のではなく、送信機側と受信機側が同じ通信方式に対応している必要があります。
内蔵モジュールと外付けモジュール
プロポにはELRSなどの送信モジュールが最初から内蔵されたモデルと、背面へ外付けモジュールを追加するモデルがあります。
これからFPVを始める方がELRS機を使うなら、ELRS 2.4GHz内蔵モデルを選ぶと構成がシンプルです。
購入時には、同じ名称のプロポに「ELRS版」「4-in-1版」「CC2500版」など複数の仕様がないか確認してください。外観が同じでも、内蔵されている通信方式が異なります。
4.FPVゴーグルの選び方
FPVゴーグルは、機体に搭載されたカメラの映像を見るための機器です。
映像方式は、大きく分けてアナログとデジタルがあります。
アナログFPV
従来から使われている5.8GHz帯の映像方式です。
メリット:
注意点:
デジタルFPV
代表的なデジタル映像システムには、DJI、Walksnail Avatar、HDZeroがあります。
メリット:
注意点:
例えば、Walksnail VTXの映像をDJIゴーグルで見る、DJI VTXの映像をHDZeroゴーグルでそのまま見る、といった組み合わせは基本的にできません。
また一番のネックは国内合法使用には技適の取得が前提である点です。
2026年現在で技適の取得されているデジタルシステムは『Walksnail』の一部製品のみです。
DJIシステムは2.4GHz帯の技適が取得されている製品は国内販売されていますが、5.8GHz帯へ映像伝送を行う『O3 air unit』『O4 air unit』シリーズは違法となります。
5.初心者におすすめの機体
初めての練習にはプロペラガードを備えた65mmクラスの室内用マイクロドローンがおすすめです。
このタイプは一般に「65サイズ」「65mm Whoop」「Tiny Whoop」などと呼ばれます。
65mm機のメリット
小型機でも、アクロモードによる本格的なFPV操縦を練習できます。
リビングに簡単なゲートを置くだけでも、毎日の練習環境を作れます。
ただし、小型でも高速回転するプロペラを備えています。人や動物から距離を取り、周囲の壊れやすい物を片付けてから飛ばしてください。
内蔵受信機とプロポの互換性
65mm機では、フライトコントローラーに受信機が内蔵されている製品が多くあります。
ここで重要なのは、機体とプロポの通信方式を一致させることです。
例えば、ELRS 2.4GHz版の機体には、ELRS 2.4GHz対応プロポが必要です。
同じELRSでも、次の項目が合っていないとバインドできない場合があります。
「SPI ELRS内蔵受信機」と「UART接続のELRS受信機」では、更新や設定方法が異なる場合があります。
6.バッテリーの選び方
65mmクラスの機体では、主に1セルのLiPoまたはLiHVバッテリーが使われます。
購入時は次の4点を確認してください。
セル数とは?
バッテリーでは、1S、2S、3Sなどの表記を使用します。
セル数が増えるほど電圧が上がりパワーも飛躍的に上昇します。
ただし、高い電圧のバッテリーを使えばよいわけではありません。
機体が指定していないセル数のバッテリーを接続すると、FC、ESC、VTXなどを破損する危険があります。
必ず機体メーカーが指定したセル数を使用してください。
LiPoとLiHV
小型FPV機では、LiPo(リチウムポリマー)とLiHV(リポハイボルテージ)という表記を見かけます。
LiHVは一般的なLiPoより高い電圧まで充電できる種類ですが、バッテリーと充電器の両方がLiHV充電に対応している必要があります。
よく分からない場合は、機体の商品ページに書かれた推奨バッテリーと、指定された充電電圧をそのまま選んでください。
コネクターを確認する
小型機でよく使われるコネクターには、PH2.0、BT2.0、A30、などがあります。
コネクターの形が違うとそのままでは接続できません。
また変換ケーブルを使用すると抵抗が増え、飛行性能へ影響する場合があります。
初心者は「接続できそうな形」ではなく、機体の商品説明に記載された正式な規格を確認してください。
容量を大きくすれば長時間飛べる?
バッテリー容量はmAhで表示されます。
容量を増やすと飛行時間が延びる可能性がありますが、重量も増えます。
65mm機ではわずか0.1gの違いでも、動きや飛行時間に影響します。
大容量なら必ず長時間飛べるとは限らないため、最初はメーカー推奨容量を選びましょう。
7.充電器とPD対応電源
バッテリーのセル数、種類、コネクターに対応した充電器が必要です。
シンプルな充電器
放電・ストレージ機能付き充電器
高性能なモデルには、複数充電できるだけでなく放電やストレージ充電に対応するものがあります。
LiPoバッテリーは、満充電または完全に空に近い状態で長期間保管すると劣化しやすくなります。
しばらく飛ばさないときは、ストレージ電圧に調整して保管するのが基本です。
頻繁に飛ばす方や、バッテリーを安全に管理したい方には、ストレージ機能付き充電器がおすすめです。
PD対応とは?
最近の小型充電器は、USB Type-C端子からUSB PD(パワーデリバリー)で電源を取る製品が増えています。
ここで注意したいのは、充電器にUSB Type-C端子が付いていても、すべてのUSB電源で十分な出力を得られるとは限らないことです。
必要なのは次の組み合わせです。
PDは、接続した機器同士で使用する電圧と電力を決める給電規格です。
ACアダプターのワット数が不足している場合、充電速度が遅くなったり、複数本を同時充電できなかったりする可能性があります。
また、USB-C端子のある古いスマートフォン用アダプターが必ずPD対応とは限りません。
充電器が要求する入力電圧と必要ワット数を確認してください。
USB PD電源は、FPV用バッテリーを直接充電する機器ではありません。
PD電源からFPV用充電器へ給電し、その充電器がLiPo/LiHVバッテリーを管理して充電します。
8.ほかに用意しておきたいもの
予備バッテリー
65mm機の飛行時間は機体や飛ばし方によって異なりますが、おおよその飛行時間は2~4分程度のものが多く、充電には30~60分程度必要です。
そのため1本だけでは練習がすぐに終わってしまいます。
デビュー時には最低でも4本以上用意すると練習しやすくなります。
予備プロペラ
プロペラは消耗品です。
壁や家具へ接触すると、曲がったり欠けたりすることがあります。
傷んだプロペラを使用しつづけるとモーターや基盤が故障するリスクが上昇し、数百円をケチった結果数千円のパーツを壊すことになりかねません。
機体に合った直径、軸径、枚数、回転方向の製品を選びましょう。
工具
初心者でも、最低限次の工具があると便利です。
純正パーツ、初心者仕様のモデルであれば各パーツへの接続はコネクタ方式が採用されていることが多いです。
いきなり本格的なはんだごて一式をそろえる必要はありません。
まずはプロペラ交換やネジの締め直しができる程度で十分です。
LiPoセーフティバッグ
LiPoバッテリーは、破損、過充電、短絡などによって発火する危険があります。
充電・保管には耐火性を考慮したLiPoバッグなどを使用し、燃えやすい物から離してください。
膨らんだバッテリー、被覆が破れたバッテリー、強く変形したバッテリーは使用しないでください。
FPVシミュレーター
実機を飛ばす前に、FPVシミュレーターで練習することをおすすめします。
対応プロポをパソコンへUSB接続すれば、実際に近いスティック操作を練習できます。
最初に身につけたいのは、次の操作です。
シミュレーターなら、何度墜落しても機体を壊しません。
機体を購入する前にプロポから用意し、練習を始める方法もあります。
3~10時間程度触ればある程度自信がつくと思います。
9.初心者向け購入チェックリスト
購入前に次の項目を確認しましょう。
Cave RTAでは、使用目的や予算を伺ったうえで、機体・プロポ・ゴーグル・バッテリーの組み合わせをご提案しています。
初めての方は、購入前にお気軽にご相談ください。
航空法についても確認しましょう
無線の資格・開局手続きと、ドローンを飛ばすための航空法上の手続きは別です。
屋外で飛行させる場合、機体重量、場所、時間帯、飛行方法によって機体登録や飛行許可・承認が必要になります。
100g未満でも、空港周辺、高高度、重要施設周辺、自治体の条例、施設管理者のルールなどが適用される場合があります。
無線局免許を取得しても、どこでも自由に飛ばせるわけではありません。
無線と飛行場所、それぞれのルールを確認して、安全にFPVを楽しみましょう。
